兵庫県美方郡(香美町、新温泉町)の静寂なる美しい風景の中、
新たな歴史の一ページが刻まれました。。。
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みなさま、こんにちは!神戸牛吉祥吉グループ 広報担当です。
その脚光を浴びるのは、この地で丹精込めて育てられる美味と誇り、但馬牛。この度、国連食糧農業機関(FAO)から「世界農業遺産」に認定されたのです。
世界農業遺産とは? 一筋の光を見出す認定基準 /
「世界農業遺産」――この称号は、一般的な農業以上の価値を世界に示すものです。農産物の単なる生産者であることを超え、その地域が社会や環境の変化にしなやかに適応しながら、独自の伝統、美しい景観、生物多様性を長年にわたって継承し、未来につなげてきた地域こそがこの称号を受ける資格があります。その地域の魅力と資源を最大限に活かし、地域の再生や活性化を推進する力を持つことが期待されています。そして、今回、その称号を授与されたのが「但馬牛」の飼育システムです。
但馬牛の飼育システム、その賞賛に値する特異性とは?/
兵庫県美方郡の但馬牛飼育システムは、単なる牛の育成を超えた独自の方法を持つことで、その価値を世界に認められました。100年以上にわたり、血統管理を徹底的に行い、厳しい品質管理を通じて但馬牛の品種改良を進めてきました。
草原への放牧を通じて農村環境を保全し、牛ふん堆肥を田畑に還元する循環型システムは、持続可能な農業の典型とも言えるでしょう。これら一連の取り組みが、「世界農業遺産」に認定されるほどの価値を創出し、世界的な評価を得るに至ったのです。
我らが誇る但馬牛、その名の由来と栄光 /
神戸ビーフや松阪牛の素牛として知られる「但馬牛」。美味しさと品質の高さから全国的な名声を誇り、その名は高級和牛の代名詞とも言えます。その但馬牛が生産される兵庫県美方郡は、古くからその育成に力を注いできました。
日本初の牛の血統登録「牛籍簿」を整備し、和牛改良の先駆けとなったのです。その一歩一歩が、今日の但馬牛の名声を築き上げ、そして「世界農業遺産」へと繋がったのです。
農業遺産認定への道のりと、地元の熱き声援 /
かつて2018年2月、香美町や新温泉町などが協力して、遺産認定を目指す推進協議会が設立されました。その結果、2019年2月に日本農業遺産に選ばれるという一大快挙を遂げたのです。そして、その同年10月に農林水産省が世界農業遺産認定をFAOに申請し、今日、その夢が現実となったのです。
地元の人々は自分たちの努力と伝統が世界に評価されることを大いに喜び、新たな認知の機会を得ることを期待しています。その認定は、兵庫県だけでなく、日本全体の農業のあり方を象徴するものです。地域の活性化や持続可能な農業を目指す全ての人々にとっての大きな前進です。
私たちの生活と農業の両立を示すこのモデルは、全世界へのメッセージとなるでしょう。「世界農業遺産」の称号は、次世代に向けた新たな可能性の門を開く、そして伝統と誇りを未来へ繋ぐためのエールです。
「神戸牛」を取り扱わせていただいている私たちにとって、素晴らしいお知らせでしたので、ホームページにてお知らせいたしました。