~神戸牛の”価値”を知ること~
2月21日、吉祥グループの社内研修の一つである”牧場見学”が行われました。
吉祥グループが取り扱うのは最高級・A5ランクの神戸牛。
奇跡的な歴史によって作られた”世界で最も有名な牛肉”とも言われる神戸牛は、海外メディアのまとめた”世界で最も高価な食べ物TOP10”において第4位とされるなど、その価値も非常に高く評価されています。
その歴史と価値を守り継ぐために、生産農家・肥育農家では様々な努力が積み重ねられています。
そしてその高い品質を誇る神戸牛を、お客様に提供させて頂いている私たち吉祥グループの社員も、知識としての学習と併せて牧場見学という体験を通して改めてその価値の深さを学んでいます。
~愛情とこだわり~
1970(昭和45)年、神戸市西区・押部谷地区の畜産団地から中西牧場の歴史は始まりました。
健康・安全性を何よりも重要視しており、遺伝子組換えの穀物飼料は排除し、13カ月に以下の牛には発酵させたコーンサイレージを与える事で丈夫な胃袋をつくり、14カ月目以降には厳選された産地から輸入された上質な牧草を与えるなど、餌へのこだわりも徹底されており、飼料を安定的に供給するために、複数の産地を確保するなど、そのこだわりは非常に強いものです。
また水にもこだわり、六甲山系の地下約180mから汲み上げられるミネラルを豊富に含んだ名水を与えています。
~個室?牛ごとに異なる性格~
中西牧場では、約160頭ほどの牛を肥育しています。
個体によって性格が大きく異なるのはどの動物でも言える事ですが、それは牛も同じ。
気の弱い牛、穏やかな性格の牛、気性の荒い牛などはさまざまで、中には餌を満足に食べることができないほど気の弱い性格の牛もいます。
そのような個体にいち早く気づき、ストレスを与えないようにも配慮されており、通常1区画で4頭程で肥育されるのに対して、1頭ずつに区切られた30区画のいわば”個室”で肥育されます。
ストレスは肉質にも大きな影響を与えるため、牛一頭一頭の性格をチェックし、少しでもストレスを軽減するための努力が積み重ねられています。
~そしてそのほとんどが神戸牛となる~
神戸牛は、純血血統の兵庫県産但馬牛の中でも、”世界一厳しい”と言われる基準をクリアしたエリートたちです。
私たちがお伝えしている”生きている神戸牛はいない”という言葉にもある通り、実際に神戸牛となるかどうかは肉質を実際に確認するまでは分かりません。
そんな中でも、中西牧場からセリに出される牛の内、2014(平成26)年の実績で実に『98%』が神戸牛に認定されています。
このように数字としても、中西牧場が”カリスマ”と呼ばれることがうかがい知れます。
一頭一頭に気を配り、手間暇と愛情をたっぷりと注がれて育てられる”最高品質”とも言える神戸牛。
その歴史と価値を私たちはこれからも、少しでも多くのお客様にお伝えするために邁進して参ります。